私たちの消化器官である腸は、お肌と大きな関係があります。
腸の色って、肌の色とも言われているのはご存知でしょうか。
内視鏡検査をしているドクターたちは、手相や人相のように腸にも「腸相」があり、キレイな腸相は表面がやわらかくキレイなピンク色だと言います。
そんなキレイな腸の色の人は、肌の色もキレイなのだそうです。
反対に、汚い腸相は表面は凸凹していて硬く、色はどす黒かったり、赤白と混ざっていたりするそうです。そういう人は肌も凸凹していて、色も汚いということです。
では、なぜ腸が素肌に大きく関係があるのでしょう。
肌と腸の大きな関連についてまとめてみました。
口から摂った栄養はどの臓器で吸収されるの?
いきなりですが、ここであなたにちょっと問題です。
【問題】私たちが口から摂った食事の栄養は、身体のどの臓器で吸収しているのでしょうか?
・・・
・・・
・・・
答えは出ましたか?
「胃」だと思った方、いませんか?
正解は「腸」です。
私たちは口から摂取した食事の栄養を腸から吸収しているのです。
口から摂った食べ物の行方
腸から栄養を吸収してるんだぁ、知らなかった!という方のために、ここで私たちが口から入れた食べ物が、身体に入った後のゆくえをおさらいしてみましょう。
食べ物が口に入った後の体の中でのゆくえ
- 口から食道へ 口から入ってきた食べ物は、最初に食道を通過します。
- 食道から胃へ
食道から胃へ押し出されます。食材が胃に到着すると、ここで消化がスタートします。胃で食材をドロドロ状態にします。また、悪い菌をやっつける働きもします。 - 胃から十二指腸へ
胃から十二指腸に食べ物が送られてきます。十二指腸ではすい臓から送られてきたすい液と、胆のうから送られてきた胆汁と混ぜ合わされます。 - 十二指腸から小腸へ
次に食べ物は小腸に送られます。食べ物の消化をしつつ、食べ物に含まれている栄養素が体に吸収されます。小腸で吸収される栄養素は、体を作ったり、体のエネルギーをとなったり、体の調子を整えたりします。 - 小腸から大腸へ
小腸から食べ物は大腸に流れていきます。大腸では水分を吸収します。また、体の中のミネラルを調整したりします。 - 大腸から肛門へ
食べ物の残りかすや体に不要なものが肛門から大便となって排出されます。
ポイント
食べた物の栄養を十分に吸収できる状態にしておくには、先ずは腸を健康に保つことが重要で、栄養が十分にいきわたることで、身体の新陳代謝が正常に行われ、それが肌のターンオーバー作用を促進させることに繋がるのです。
美肌になるには先ずは腸をキレイにすることが必要です。
腸美人になるためにのおすすめフードをご紹介!これらの食材をバランスよく積極的に摂取して、あなたの腸をやわらかいピンク色にしてあげましょう!!
腸美人は超美人!腸をキレイにするおすすめフード7選
]これがおすすめ!1.食物繊維
先ずは食物繊維です。食物繊維には不溶性食物繊維と水溶性食物繊維があります。
不溶性と水溶性を2対1の割合で摂るのが理想的と言われています。
不溶性食物繊維は、豆類、ごぼう、穀類、きのこ、大豆、ココアなど
水溶性食物繊維は、果物(完熟したもの)、海藻(こんぶ、わかめなど)、こんにゃく(精紛) など
食物繊維は便の量を増やし、やわらかくしてくれる作用があります。便秘を解消することで体にとって有害である物質を外に出してくれます。
大腸の善玉菌を増やす環境を作る作用もあります。
これがおすすめ!2.水(良質なもの)
私たちの体は50%~70%が水分。水分を多く摂るとこで腸の働きが良くなります。また、便をやわらかくします。
一度にたくさんゴクゴクと飲んでしまうよりも、時間を置いて少しずつ飲むことがおすすめです。
これがおすすめ!3.植物性乳酸菌
植物性の乳酸菌は生きたまま腸に到達できます。大腸に到達した乳酸菌は腸内の善玉菌を増やしてくれます。
植物性乳酸菌を多く含んでいる食品は、漬物、味噌、醤油、キムチなどの発酵食品です。但し、漬物、味噌、醤油などは塩分の摂り過ぎに気を付けて摂取しましょう。
これがおすすめ!4.オレイン酸
オレイン酸は大腸に刺激を与え、ぜん動運動を活発化させます。
このオレイン酸を主成分としているのがオリーブオイル。
オリーブオイルに強い抗酸化力があり、アンチエイジング効果があるビタミンEも豊富。
オリーブオイルの中でも、質の良いランクであるエキストラバージンオリーブオイルがおすすめ。
これがおすすめ!5.ビタミンC
ビタミンCは美肌ビタミンでも有名ですが、腸のぜん動運動を活発化させます。
ビタミンCが腸で分解される際に発生されるガスが腸の働きを活発化させ、排便を促します。
ビタミンCは、未調理の果物、野菜に多く含まれていて、パプリカ、パセリ、芽キャベツ、キウイフルーツ、いちごなどに多く含まれています。
これがおすすめ!6.マグネシウム
マグネシウムは小腸で最大60%ほどまで吸収されますが、残りが大腸で便を柔らかくし便秘解消の効果があります。
豆類、海藻類、玄米、ナッツ類などに含まれています。
これがおすすめ!7.オリゴ糖
オリゴ糖は大腸まで到達し善玉菌のビフィズス菌を増やします。
腸の健康のためにオリゴ糖の1日の摂取目安は成人で3~5gです。
玉ねぎに多く含くまれていて、玉ねぎ半分で2~3g摂取できます。
市販のオリゴ糖を利用するのもおすすめです。
腸美人になるための「まとめ」
腸内環境は健康にもお肌にも大きく影響を及ぼします。
上記でおすすめ食材を7つご紹介しましたが、偏ることなくいろいろな食材をバランスよく摂ることが何よりも大切です。
あとはやはり良く寝ることです。
スキンケアだけを丹念に行っていても、ここか疎かではキレイな肌にはなれません。
キレイな肌になるため、そして肌老化を出来る限り遅らせるためには、日々の生活習慣の積み重ねです。
「美は一日してならず」の精神で頑張りましょうね(^^)