自分の肌質はおそらくこれだろうと自己判断していても、実は間違っていたという人はとても多いんです。
それでも、20代前半までは生まれ持ったものの差はあれど、若さが多くをカバーしてくれますので、自己の思い込みででもなんとかなります。
ですが、間違った見解のまま20代後半から始まる肌の初期老化をやり過ごし、30代に突入し正確な肌質を知らずにスキンケアをし続ければ、肌老化を加速させることになります。
この記事では肌質を知るチェックリストをまとめましたので、自分のお肌と会話する気持ちで是非チェックしてみて下さい。
肌質に合わせたスキンケアすると肌悩みの改善にも繋がります。
肌質を知るために重要なポイント2つ
肌質を考える上で重要になるのは、「皮脂量」と「保水能力」の2つ。
一般的には、お肌の内部に水分がしっかり保水されていて、その外側を適切な量の皮脂が覆っているというのが理想的なパターン。
このバランスが加齢や誤ったスキンケアによって乱れてしまうと、肌質にも変化が生じてくるのです。
お肌を構成する油分と水分のバランスによって、お肌のタイプは分類することができるのですが、間違ったスキンケアを続けることで、健康な肌がトラブルを起こし、脂性肌や乾燥肌になったしまうケースもあります。
肌質タイプは大きく分けて5タイプ
水分と皮脂の量によって肌のタイプは、ノーマルスキン(普通肌)、オイリースキン(脂性肌)、ドライスキン(乾燥肌)、インナードライスキン(乾燥性脂性肌)の4つに分類されます。この他に意外に多いのがコンビネーションスキン(混合肌)です。
ただ、混合肌を肌タイプ別のなかにいれてしまうと、多くの方が混合肌になってしまいます。
なぜかというと、顔のお肌が均一で同じ状態ということはなく、部分的にここは乾燥より、ここは脂っぽいなどというパターンがほとんどだからです。
肌質自己診断チェックリスト
あなたのお肌が現在どのタイプに該当するかを判断することができます。
どのタイプに最も近いかチェックしてみてください。
1.普通肌
ノーマルスキン(普通肌) チェックリスト
- 肌トラブルが少ない
- 毛穴やベタつきが気にならない
- 肌がみずみずしくしっとりしている
普通肌お手入れのポイント
ノーマルスキンは水分と皮脂のバランスが良く、肌のバリア機能が働いているため、肌トラブルが少ない理想の肌状態です。
普通肌の人はバランスの良い肌状態なので、特に課題は見当たらないかもしれません。
ただ、せっかく肌が安定した状態なので、新しい化粧品・美容機器などを試してみるのもケアのバリエーションが広がります。
しかし、加齢とともに水分を保持する力が低下していくため、基本的には保湿ケアを取り入れていった方がベターです。
少し乾燥しているかな…と感じたら、保湿効果の高い化粧品でお手入れしましょう。
2.脂性肌
オイリースキン(脂性肌) チェックリス
- 肌のテカリが気になる
- ニキビや毛穴詰まりが多い
- 洗顔後すぐに皮脂が浮いてくる
- 毛穴は開きやすい
- 肌がゴワついている
脂性肌お手入れのポイント
オイリースキンは、水分も皮脂も多い肌状態。
皮脂に関しては特に多く、ベタつきを感じやすいです。
思春期のオイリー肌が代表例ですが、20代以降でも脂性肌タイプの方はいます。
お手入れは、毛穴が詰まらないように洗顔は丁寧に行いましょう。
さらに、引き締め効果のある化粧水を使うことで皮脂の分泌を抑制できます。
ただし、皮脂を取り除こうとして洗浄力の強いタイプのものを使いすぎてしまうと、お肌に必要な保湿力まで取り除いてしまうことがあるので注意しましょう。
サラッとした乳液やクリームを使って、皮脂と水分のバランスを整えましょう
3.乾燥肌
ドライスキン(乾燥肌) チェックリスト
- 目・口の周りが乾燥する
- 肌のつっぱりを感じる
- 洗顔後につっぱりを感じる
- 小じわが目立つ
- キメが細かい
- ニキビはできにくい
- カサついて肌荒れしやすい
乾燥肌お手入れのポイント
乾燥肌は、水分・皮脂ともに少なく、カサカサした肌が特徴的。
年齢を重ねるにつれて、水分・皮脂ともに減少し、乾燥したお肌になっていく傾向にあります。
乾燥によって肌のバリア機能が弱くなるため、様々な肌トラブルにも直結しやすいです
お手入れのポイントは、水分・油分ともに足りていない状態なので、両方をバランスよく補う必要があります。
スチーマーなどの美容家電で水分を補い、そこに保湿効果の高い化粧水をプラスのもいいでしょう。
それに加え、セラミドやヒアルロン酸といった保湿成分が配合された美容液で保湿力を高め、最後に乳液・クリームで疑似的な皮脂膜を作り、密閉することで水分の蒸散を防ぎます。
また、洗顔によって、肌に必要な皮脂まで流出しないようにすることが大切です。
乾燥肌には洗浄力の強い洗顔料は不向き。皮脂を過剰に取り過ぎない洗顔料を選びましょう。
4.インナードライ
インナードライスキン(乾燥性脂性肌) チェックリスト
- 肌がカサカサする
- ニキビができやすい
- ハリのなさが気になる
- 毛穴が開きやすい
- 洗顔後はカサつくが少し経つとベタついてくる
- 細かいシワが多い
インナードライ肌お手入れのポイント
インナードライスは、表皮の皮脂量は多いにもかかわらず、角層の水分が不足した状態。
乾いた肌細胞が危機を感知し、皮脂を過剰に分泌し自己防衛してしまっているのです。
表面には皮脂が多いのでニキビができやすい傾向にあり、内部は乾燥しているのでカサつきも感じることも特徴。
お手入れのポイントとして、インナードライは表面上はテカるので、「自分は脂性肌」と思い込み、脂性肌の人と同じお手入れをし続けることで、さらに悪化してしまうケースが多いです。
インナードライは皮脂を取り除くのではなく、乾いた角層を保湿することが必要。
先ずは脂性肌用の化粧品はやめ、セラミドなどの保湿力が高いとされる成分を含んだ化粧品で、しっかり水分を届けてあげましょう。
成分がナノ化されている化粧品を使い、角質層まで水分が届くようサポートするのもおすすめです。
5.混合肌
コンビネーションスキン(混合肌) チェックリスト
- 目・口のまわりが乾燥する
- Tゾーンはベタつく
- 乾燥肌と脂性肌が混在している
混合肌お手入れのポイント
混合肌は、同じ顔の中でも乾燥した部分とオイリーな部分が混在している肌タイプ。
目や口の周りは乾燥しているのに、おでこや鼻などのTゾーンは皮脂が多くてベタついた状態に。この差が大きいことが特徴的です。
お手入れのポイントとして、顔のなかで、普通肌、脂性肌、乾燥肌など部分的に異なる状態が混在しているので、部位によってケアを変える必要があります。
混合肌の方は、皮脂が多いTゾーンには乳液・クリームを少なめにして、逆にカサつきやすい目元・口元には乳液やクリームで油分を補ってあげてください。
部位によってスキンケアを工夫してみると効果的です。
肌質診断とタイプ別お手入れのまとめ!
肌質に応じて、効果的なスキンケアの方法は異なってきます。
ちょっとした知識があるだけで、毎日のケアが変わってくるはずです。
自分の肌質をしっかり見極めることができれば、スキンケアも効率的になるものです。
ただ、肌質はいろいろあれど、年齢を重ねるごとに保湿能力は低下していきますので、30代以降は誰もが乾燥に傾いていきます。
そのため、基本的に保湿を重視したケアが必要となります。
前項でも述べたとおり、テカっていても実は肌内部が乾燥しているケースが多いのです。
肌はあなたの生活習慣の現われでもあります。忙しい毎日の中でも、せめて夜のスキンケアの時ぐらいは、自分の肌と向き合う時間と決め、肌と会話する気持ちでお手入れしてみてはいかかでしょうか。
肌はきっと何かサインを出しているハズです。